しゃぶしゃぶ始まりました

11月になりました。
パート仕事では鰤のしゃぶしゃぶが始まりました。
包丁仕事をするようになって4年ほど。帽子を百貨店で販売するようになっても同じくらい。
鰤のしゃぶしゃぶは、皮をひくのが何年やっても上手くならず、毎年この時期は少しだけ憂鬱でした。
カンパチは一年中刺身にするのでだいぶ慣れましたが、カンパチの皮は鰤よりは厚いのでそれほど憂鬱ではありません。
鰤は特に養殖は身も柔らかく、皮が薄く天然の皮より脆いのです。
包丁が切れすぎる日だと、皮は途中で切れてしまったり、綺麗に銀が残らなかったり。
銀が残る、とは皮を引いた後に身に皮の銀色が残るという意味です。
包丁が切れないくらいの方が綺麗に皮がひけるのですが、身を切る時に疲れます。

職場は新入社員の研修店なので、毎年新卒の社員が入ってきます。
大学を出たばかりの青年が立派に魚をさばけるようになっていく姿を毎年背中で見られます。
社員は先輩から仕事を理論で教わりますが、我々パートは職人の世界。
他の人が作業しているのを見て盗んでひたすら数をこなすしかありません。
時にはYoutubeで魚をおろす動画を探してみたり。
しかもパートには練習させるという概念がないので、自分で魚を買って家で練習したりもしました。
もちろんパートはそんなことする必要はないのですが、私があまりにも不器用でできなさすぎだったのです。
不器用だとかできないとかは誰かとの比較にしか過ぎないのですが、
新入社員の育っていく過程を毎年見て、自分は本当に不器用なのだと感じるのです。
今でこそ新入社員に鯵の三枚おろしを教えたりすることもありますが、まだまだ本当にひよっこです。

今年、久しぶりに鰤の皮引きをしてみて、ようやく習得したかもしれないと思いました。
四年目、5年目でしょうか。
あんなに憂鬱だった鰤の皮引きが楽しみになりました。
まだ冬は始まったばかり。これから包丁仕事忙しくなりますよー。


by b-2nd | 2017-11-03 20:33 | ミシンと包丁 | Comments(0)

帽子作りの旅の途中


by 帽子や多帽